アンジェラ・アキのすべて

● TODAY (3rd) 

2007.9.19
TODAY(3rd)
メジャーアルバム第2弾


あなたは「今日(いま)を生きていますか? と帯のメッセージが・・・・・。
ディスク1
01 (5:17) サクラ色  Sakurairo
     (ソニー「サイバーショット」CMソング)
02 (4:32) Again
     (CX系「めざましテレビ」テーマ・ソング)
03 (4:45) TODAY
04 (5:59) 愛のうた Ai no Uta
05 (4:56) たしかに Tashika ni  (KDDI「au LISMO」CMソング)
06 (3:47) Silent Girl
07 (5:44) モラルの葬式 Moral no Soushiki
08 (4:14) 乙女心 Otome Gokoro
09 (5:33) One Melody
10 (4:51) 友のしるし Tomo no Shirushi
11 (5:22) 孤独のカケラ  Kodoku no Kakera
     (TBS系「孤独の賭け~愛しき人よ~」主題歌)
12 (4:51) On & On
     (東宝映画「犬神家の一族」イメージ・ソング)
13 (5:22) Surrender


ディスク2 (初回限定盤)
01.サクラ色 (ミュージック・ビデオ )
02.孤独のカケラ-special Version (ミュージック・ビデオ )
03.たしかに (ミュージック・ビデオ )
04.Again ライブ(2007.4.30 in NHKホール)
05.サクラ色 ライブ(2007.4.30 in NHKホール)
06.孤独のカケラ ライブ(2007.4.30 in NHKホール)
07.サクラ色 (ミュージック・ビデオ ・メイキング映像 )
08.孤独のカケラ (ミュージック・ビデオ ・メイキング映像)
09.たしかに (ミュージック・ビデオ ・メイキング映像)
10.アルバム TODAY レコーディング・ドキュメント



■大ヒットシングル 「サクラ色」 から 「孤独のカケラ」 「On & On」 の3枚を収録した公式2ndアルバム。
1stアルバムがデビューするまでの10年の凝縮であるなら、2ndアルバムは武道館ライブのために作ったと言う 「サクラ色」 が本アルバムへの架け橋。一曲目が 「サクラ色」 で始まるのはそのためだ。前作「Home」以降、ピアノの弾き語りによる初の武道館ライブ、さらにNHK紅白歌合戦に出演するなど、急激に知名度を上げたアキ。

すべての楽曲のプロデュースを自ら手がけた本作は、どんなに有名になっても変わらない、アキの表現の深さと凄みがはっきりと映し出されている。リアルな言葉づかいとダイナミックなメロディ、ライブ感を重視したスタジオワークがひとつになった、きわめて質の高いシンガーソングライター・アルバム。

10年間の下積み時代の想いがつまったアルバムがファースト・アルバム「Home」とするなら、セカンドアルバム「TODAY」は"今"のアンジェラのすべてがつまったアルバムです。


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ピアノを弾きながら伸びやかに歌う姿が印象的なアンジェラ・アキ。

活躍中のアンジェラ愛用・こだわりの音響機器とは? 

9月19日発売のセカンドアルバム
 
「TODAY」 の

レコーディング中のエピソード、

音楽への想いとは??


2007年9月2日(エピックソニー会議室)



――セカンドアルバム 『TODAY』 はどういう仕上がりになりましたか?

アンジェラ: ファーストアルバム 『Home』 がアマチュア時代の10年間の作品の総括みたいなものだとすれば、『TODAY』 はそこからの1年。大きく一歩を進んだ今の私がぎっしり詰まっていて、リアリティのある作品になったと思います。以前、『TODAY』 というスマッシング・パンプキンズのカバー曲を発表しているんですが、この 『TODAY』 は別の曲です。それをアルバムタイトルにしたのは、タイトルを、今の私を表現する強い言葉にしたかったから。 『サクラ色』 を作っていた段階からそう考えていて、タイトルだけは先にできていたんですよ。

――ライブや音楽番組の生出演などをベストの状態で臨むために、習慣にしていることは?

私は必ず楽屋にキーボードを入れてもらっているんです。Rolandの電子ピアノを使っているんですけど、ギターの人とかと同じで、触っていると気持ちが落ち着くし、発声もできるし。デビュー当時は、携帯電話を使って音程をとっていたんですよ。携帯の発信の「プー」っていう音がGなので、そこから曲の音程を確認して歌っていたんです。今は、それがキーボードになってラッキーみたいな(笑)。

――人間30年も生きてれば、挫折や妥協、絶望なんていくらでもあると思うんですけれども自身は挫折や妥協、絶望というモノをどのように捉え、付き合い、生きてきたと思われますか?


デビュー前に私は都内でライブ活動をしていたんですけど、ある時、某レコード会社の人が 「まぁ良いんじゃない」 って感じで、私のライブに来てくれたんです。それで、楽屋にも来てくれたんですよ。その人は 「良かったよ~」 って言ってくれて。最初は嬉しかったんですけど、その人がその次に発した言葉が 「アンジェラの歌詞って15才で止まってるよね」 だったんです。その瞬間、私は本当に血の気が引いて。大衆に下着姿を見られたかのような恥ずかしさがあって、もうすっごい泣きそうになったんだけど、 「泣くな泣くな」 って自分に言い聞かせながら、平然として 「まぁ15才でアメリカに行っちゃったから」 とか答えていたんでけど・・・もう次の日から、毎日その人に対する怒りが沸いてきて!

その彼の一言にずっとうなされて。なんでそんなに嫌だったかっていうと、自分もどこかでそんな風に思っていたんですよ、きっと。ちょっとでも自分が抱えているコンプレックスみたいな部分を突き刺されると、人間ってすごくあたふたするんですよね。でもそれから時間が経って落ち着いてきたときに、まず私が何をしたかと言うと、 「100曲作ってやるわ!」 だったんですよ。

高校生の漢字ドリルとか買ってきて、 “商い中” とか憶えたりして。それでとにかくいっぱい曲を作ったんですよ。その流れの中でカバーとかもやるようになって、元々存在するモノを自分の言葉で書き換えて更に追求していったりして。で、実際に1年で100曲以上作ったんです。そこまでやってようやく 『ONE』 や 『Home』 に入っている、本当に自分の好きな曲に辿り着けて。そう思うと、あのときに 「15才で止まってるよね」 って言われなかったら、もしかしたら変な自信とか付いて、「これが私の個性なのよ」みたいなことを言っていたかもしれないし。だからピンポイントで弱いところを突かれたことによって、すごく嫌だったけど、それと向き合っていくことができた。私はどっちかって言うと、そういうことを繰り返してきたと思うんですよね。

ただ、“努力家”とかってよく言われるんですけど、そうじゃないんですよ。私は勉強しなかった子だし、どっちかって言うと、簡単な方の道を選ぶ人なのね。だから “努力家” ではないんだけど、なんか、真の自分のコンプレックスに突き刺さってくるモノに対しては全力で戦う。自分がそこを信じたくないから。だから上手く言えないけど、そういう感じで絶望とは向き合ってきたのかな。もちろん 「15才で止まってるよね」 って言われた次の日から漢字ドリルじゃなかったですよ。数ヶ月はグッタリしてて、周りの人が 「気にしないで」 って言ってくれても 「おまえが言われたんちゃうやろ?」 みたいな感じだったし(笑)。

――全国ツアーの意気込みを教えてください。

私はフランクに、ハンドマイクを使ってみなさんの眼を見ながらよくしゃべる人だから、ファンの方との距離が近いライブなんですよね。 「えぇ!? 泣きにきたのに!」 ってひいている方もいると思うんですけど(笑)。でも、泣くパートはちゃんとあるから! って(笑)。しっとり聴くパートもあるし、みんなで歌うパートもあるし、へんてこカバーのパートもあるし……。CDとは違った一面を体感してほしいですね。絶対に「楽しかった!」って言わせますから(笑)。

――こだわりの音響機器を教えてください。

Roland の EDIROL R-09 (高品位録音が行えるWAVE/MP3レコーダー。あらゆるシチュエーションで録音できる先進モデル) というデジタルレコーダーがあるんですけど、それにすごく頼っています。4ギガくらいまで収められてハードディスクとしても使えるし、ファイルを曲順に並べてくれるから、すごく便利。たとえば、76番から80番まで 「サクラ色/アイデア」 とかメモっておくんです。そうすると、後から引っ張り出してすぐに聴けるんですよね。

――EDIROL R-09 は、いつから使っているんですか?

前作のアルバム、 『Home』 のレコーディングの時も使っていましたね。EDIROLは音質がすごくいいんです。弾き語りデモテープをその場で録って、すぐにパソコンにコピーして、そのまま 「新曲/アイデア1」 とかにしてスタッフのみんなにメールで一括送信できるから、そういうところもとても便利なんですよね。あ、あとEDIROLのほかに、今回のアルバム 『TODAY』 のレコーディングでは iPod も重宝していました。

―― iPod はどういう風に使っていたんですか?

レコーディング中は曲がちゃんと完成するまでに、ラフミックスといって、何回も更新したパターンがあるんですよ。その日の作業が終わると家に帰ってチェックするんです。 『Home』 の時は毎回CD-Rに焼いて持って帰っていたんですけれど、毎日の事ですからすごい量になるんです。それだとわからなくなるし、面倒だし、エコ的じゃないし(笑)。それで今回は、全員がiPodで曲を持ち帰って、家でステレオに繋いで聴いてっていう作業をしていました。初期段階のものもデータとして残っているので、全部でき上がってからもすぐに聴けるというおもしろさもありますね。

――音楽活動をする上で、音響機器はどういう位置づけのものですか?

ちゃんとした形になって人に届く前の段階で、すごく必要なもの。自分にとっては制作における頭的な存在ですね。ある意味、でき上がったものが一つの絵だとするならば、絵の具やブラシが声やピアノで、音響機器はキャンパスみたいなものですね。土台になるもの、そういう存在。作品のクオリティに大きく関わって、デモのクオリティによって採用されたりしなかったりと左右されることがあるので、とても大事なものです。

――作詞・作曲は具体的にどういう流れで行なっているんですか?

曲を聴きながらカフェとかで詞を書ける人だったらいいなって思うんですけど、私はピアノから離れられないんですよ。常にピアノを弾きながら、鉛筆でノートに書くというアナログな感じなんですけど。語呂やノリなんかを深く追求しながら作っていった後で、パソコンに打って、画面で客観的に見る。さらに、プリントアウトして活字になったものを見る。そうやって歌を作っています。

――パソコンは何をお使いですか?

最初にアメリカで活動していた時から、ずっとMacですね。簡単に音楽を作れるガレージバンドというソフトやProToolsなども使ってバンドのメンバーとデモテープを作ったりしていました。ジャケットのデザインをするのもMacのほうがやりやすくて。今はノートのMacBook Proを使っています。携帯するには重いので、ツアー中はマネージャーのMacを使わせてもらっています。便利ですよ、近くにマッカーがいると、いろんなことが聞けるから(笑)。

――もともと機械モノは得意なほうですか?

私はそんなに得意ではないんですよ。周りに機械に長けている人がいると頼ってしまうから全然発達しないんですよね(笑)、そういう能力が。私はA型なんですけど、機械が好きで凝っている人って、周りを見るとO型とかB型が多い。A型の人って少ないんですよ。まあ、ここで血液型を持ち出さなくてもいいんですけど(笑)。血液型に関係なくても、私はアナログな部分を残しておきたいというか。

――アナログな部分というのは、たとえば作詞・作曲をする時のことですか?

そうですね。あえてピアノにパソコンを置いて曲を作らないというのも、自分の字で詞を書いて、それを見た時のリアリティや温かみを大切にしたいからなんですね。すべて機械に頼ると、少しだけ人間味が薄れる気がする。でもそういう機械によって明らかに世界が変わって、アートの在り方も変わったというのはすごいことだから、ついていきたいとは思うんですけど、依存するのではなく共に存在したい。そのバランスをうまく保っていきたいですね。

――最後に、アンジェラさんにとって、ライブとはどういう存在のものですか?

歌っている私と聴いてくれている人との “1対1のつながり” ですね。三年前、アメリカのスターバックスのロビーで、2人しかいないギャラリーを前にして歌っていた時から同じ気持ちなんですけど。去年の武道館ライブには1万4000人の方が来てくれたんです。でも1対1万4000ではなくて、1対1が1万4000個あるという感じ。ライブをやるためにCDを作っているみたいなところがあって、ライブは、私の音楽においてベーシックとなるものですね。

アンジェラ・アキ ツアーに向けて
セカンドアルバム 『TODAY』 をリリースして、全国津々浦々をツアーで回るという目標をこの秋に達成できると思うと、すごくうれしいです。アルバムは、みなさんの現実と照らし合わせながら、今を、今日を祝福する気持ちで聴いてほしいですね。


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by a20050309 | 2007-09-19 00:00 | ●アンジェラ2007